大河メコンはティエンザン(前江)とハウザン(後江)の2つに分かれてベトナムに入り、南シナ海へと注ぎ込む。チャウドックはハウザンの西側に位置し、カンボジアとの国境沿いにある街。街の南西にあるサム山には多くのお寺があり、仏教を重んじるベトナム人が遠方からも参拝に集まる観光地としても有名。中国人、クメール人、チャム族など多くの民族が居住しており、それぞれ独自の文化を守りながら暮らす様子を見ることが出来る。



フー・ティウ・ナム・バン

フーティウはベトナム南部が本場の米麺ですが、「ナムバン=南蛮」風のフーティウ料理がこれ。この「南蛮」はカンボジアを意味し、お隣カンボジアの人達から伝わった料理というわけです。豚肉、豚の臓物類、海老などがタップリのっていて、豚から取ったスープは、メコンデルタ風のものすごく甘い味付。生野菜をタップリのせて食べます。

ラウ・マム

塩漬けにした魚を、炒り米粉とヌックマムに漬けて発酵させたマムカーはチャウドックの特産。このマムカーを溶かして調味したスープにレモングラスやしょうがを加え、魚介類やいろいろな種類の野菜を入れて食べる名物鍋料理です。なぜか決まってなすが入ります。マムカーの臭いがとにかく強烈に臭いのですが、だんだんとクセになってくるので不思議です。

カー・コー・ト

南部地方の名物の魚の土鍋煮ですが、ここチャウドックでは味付けに特産のパームシュガー(ヤシ砂糖)を使っている店が多く、サッパリとした甘さでとてもおいしいのです。ドロッとした砂糖なので煮汁に適度なトロミがつき、土鍋ごと運ばれてくると余熱でいつまでもクツクツと音を立てています。白いごはんに煮汁ごとのっけて食べると最高!

カイン・チュア・カー・ロック

これも南部地方の名物料理です。メコンデルタから取れる雷魚、パイナップル、トマト、オクラ、もやし、ハスイモなどタップリのグザイを煮て、砂糖とタマリンドで甘酸っぱく味付けしたスープです。食べる時にスープの中の魚は取り出してヌックマムの入った皿に入れ、魚は別で突っつきながらごはんにのせて食べたりします。